ルルーシュ誕生日おめでとおおおおおおおおおおおおおお!!!
オールハイルルーシュ! ( ゚∀゚)o彡゜オールハイルルルーシュ! ( ゚∀゚)o彡゜
もうルルーシュの誕生日を祝うのもこれでざっと6度目となりますね!
ヒッ恐ろしい!数字になんてするもんじゃないなと思いました。
6度目ともなるともう誕生日ネタなんてねーよ!って感じだったのですが、昔昔あるときにお友達と約束してたサイトの「こいびとよやく」の続き、そう言えば書いてないことを思いだしたので書いてみました。
いやー思い出せてよかった。とてもいい機会でした!!
というわけで、続きからルルーシュ誕生日小説です。
ちょっとでも楽しんで頂ければ嬉しいです!
あ、ところで冬の原稿脱稿しました!
表紙にR18を入れ忘れるというハプニングもありましたがなんとかなりました。
これから無配作りたいなーと思ってます!
詳細はまだ後日更新しにきますー。
オールハイルルーシュ! ( ゚∀゚)o彡゜オールハイルルルーシュ! ( ゚∀゚)o彡゜
もうルルーシュの誕生日を祝うのもこれでざっと6度目となりますね!
ヒッ恐ろしい!数字になんてするもんじゃないなと思いました。
6度目ともなるともう誕生日ネタなんてねーよ!って感じだったのですが、昔昔あるときにお友達と約束してたサイトの「こいびとよやく」の続き、そう言えば書いてないことを思いだしたので書いてみました。
いやー思い出せてよかった。とてもいい機会でした!!
というわけで、続きからルルーシュ誕生日小説です。
ちょっとでも楽しんで頂ければ嬉しいです!
あ、ところで冬の原稿脱稿しました!
表紙にR18を入れ忘れるというハプニングもありましたがなんとかなりました。
これから無配作りたいなーと思ってます!
詳細はまだ後日更新しにきますー。
僕が子供の頃、友人や周りの大人とどれくらい『約束』を交わしていたのだろう。僕は今、そのほとんどを覚えていない。当然だと思う。子供の頃の記憶なんて、そういうものだ。
だから、七年前に別れたルルーシュが僕との『予約』を覚えていなくても、仕方がないことなんだ。
心の中では、わかっていることなのに。
僕は未だに、恋人を作る気にはなれない。
+ 予約していた者ですが +
ブリタニアと日本の国交の悪化は、日本側に極めて不利な友好通商条約を結ぶことによって戦争という最悪の事態は回避した。日本の国土も民も傷つくことはなく、そして名前も誇りも文化も傷つくことはなかったけれど、世界からはナンバーがついていないだけで、実質ブリタニアの植民地だと揶揄されていた。
それでも僕は、日本とブリタニアが戦争にならなくて……それによって、あの幼い皇子と皇女が傷つかなくて済んで、本当に良かったと思っている。
七年前の友好通商条約締結の日、ルルーシュとナナリーはブリタニアへ帰国することになった。とても寂しそうに眉を下げ、別れを惜しむルルーシュはこっそりと、けれど確かに僕に言ったんだ。
『絶対、今のスザクの身長より大きくなるから。そうしたら、日本に戻ってくる』
ぎゅう、と握られていた手はとても温かかった。僕はこんなにもあの日のことをはっきりと思い出せる。けれどそれ以降、ルルーシュからの連絡は一度もないままだ。きっとルルーシュは、僕のことなんて忘れてしまったのだろう。
七年経った今、僕は父親の仕事を手伝いながら枢木家で営んでいた道場の師範代となっていた。キンと冷えた初冬の寒さを体に感じながら、枢木神社の長い階段を登っていく。そう言えばルルーシュは、冬生まれなのに寒いのが苦手だった。コートを着てマフラーを巻いて手袋をしても、まだ体を小さく震わせて鼻の頭を薄っすらと赤くしていた。
今日は十二月五日。ルルーシュの、十七歳の誕生日だ。ルルーシュはあの頃の僕と同じ歳になった。
(………やめよう)
この場所には、あの頃の思い出が詰まりすぎている。だからいつまでもルルーシュとの約束を引き摺っているのだ。この想いを引き摺って、いつかあの約束が果たされるんじゃないかっていう希望を、捨てきれない。
(一人暮らしでも、しようかな)
この家を出れば、少しは忘れられるかもしれない。
そう考えていた時だった。
枢木神社の鳥居の下に、空を見上げながら誰かがぽつんと立っているのが見えた。遠目から見た限りでは、若い人のようだ。お正月でもないのに若い参拝客は少し珍しい。
すらりと高い身長に、黒い髪が風に吹かれてさらりと流れる。冷たい風に体が冷えたのか、その人はふるりと震えて身を竦めた。途端、こちらが視界に入ったその人と、目が合う。
その瞳の色は、奇跡のような深いアメジストの色だった。
「………ルルー…シュ…?」
思わずぽつりと名前を出せば、驚いたように目を瞠っていたその人が、ふわりと表情を緩めて笑った。あの頃と同じ、僕とナナリーにだけ見せていた、とても可愛らしい無防備な笑顔だ。
「スザク!」
記憶とは違う、低くなった声に名前を呼ばれて、僕は思わずあと数段あった階段を駆け登った。勢いのままに両手を広げて、その細い体を抱きしめる。立ったまま抱きしめても顔がとても近くにある。ルルーシュは成長したんだ。……大きく、なったんだ。
そしてまた、僕のところに来てくれた。
「スザク俺、あの頃のお前と同じ身長になったんだ」
「うん、ルルーシュ…本当に、大きくなった」
「だから約束、果たしに来た」
「うん……うん…っ」
ルルーシュは、僕との約束をちゃんと覚えていてくれた。そして、ちゃんと約束を果たしにきてくれた。それに、僕が約束を忘れているんじゃないか、なんて疑いもしていなかったみたいだ。
ルルーシュの言葉には、惑いも迷いもなかった。子供だったから、七年も経っているから、なんて理由をつけて疑っていたのは、僕だけだったんだ。ルルーシュを信じ続けられなかった自分の弱い心を、僕は心の中でこっそりと恥じた。
「ルルーシュ、もっとよく、顔を見せて」
そう言って、ルルーシュの体を一度離して、その真正面から向き合った。丸みを帯びていた顔は顎のラインが少しシャープになって、大人っぽくなっている。零れ落ちないか心配なほどに大きな目は切れ長になって、けれど変わらない色と輝きで僕を見詰め返してくる。そっと後ろ頭を撫でれば、さらりと指通りのいい感触もあの頃と同じだ。
大人になった。綺麗になった。あの頃とは違う。けれど。
「変わってない」
「……それは、大人になったスザクからしたら、十七なんてまだ子供かもしれないが…変わっただろ」
ムッと唇を尖らせて、拗ねるように言ったルルーシュに、小さく首を横に振る。
「変わってない。僕のことを好きだって言ってくれたルルーシュだ。大人になったけど、変わってないよ」
言うと、ルルーシュはカ、と頬を赤く染めた。ああそんな顔も、あの頃のままだ。
「…お前も、相変わらずだ」
拗ねるように言ったルルーシュが可愛らしくて、思わず頬が緩んでしまう。
「スザク、今日は俺の誕生日なんだ」
「うん。知っているよ」
「覚えていてくれたのか?」
「うん」
驚くルルーシュに当たり前だろと頷くと、ルルーシュはまた頬を赤くして照れた。けれど気を取り直すようにコホンと咳払いをして、スザクを見詰め返す。
「だから、七年分の誕生日プレゼントが欲しいんだ」
「もちろん、いいよ。僕でプレゼントできるものなら、なんでも言って」
そう言うと、ルルーシュはコートのポケットから何かを取り出した。ルルーシュの手の平の上に乗るのは、小さな小箱。まるで指輪でも入っていそうな大きさだ。僕がプレゼントをあげるという話じゃなかったっけ、なんて思っていると、ルルーシュはそれを開きながら、とても真剣な表情で言った。
「これからのスザクの人生が欲しいんだ」
小箱の中に入っていたのは、ブローチのようだった。以前、一度ニュースで見たことがある。皇族に仕える騎士が、誇らしげに胸に掲げているそれに、とても似ていた。これは、騎士章だ。
「俺の騎士に、なってくれないか」
まるでプロポーズだ。あの小さくて幼くて守ってあげたかったルルーシュが、こんなに格好良く、頼もしく、僕に二人で共に歩む道を作ってくれている。僕は、ルルーシュと再会できるなんて思っていなかった。だから、ルルーシュともし再会できて、あの約束が果たされたとしても、どうやって恋人関係を続けていくか、なんて考えてもいなかった。
けれどルルーシュは、ここまで考えていたんだ。
約束の通りに大きくなるまで、騎士の一人もつけずに、ずっと。
「勿論、今のお前の立場もある。それに日本からも離れることになるから、返事はすぐでなくても……」
「なる」
「え?」
「ルルーシュの騎士に、なる。なりたい。僕のこの先の人生、ルルーシュに全部あげる」
言いながら、差し出された騎士章を受け取った。そして膝を折り、ルルーシュの白く細い左手をとった。昔は小さかった手が、今はすらりと大きくなっている。
「だから、ルルーシュを僕に下さい」
そう言ってそっと薬指に口付ける。途端、ルルーシュの顔が真っ赤に染まり上がる。
「……バカッ!俺は、七年前からずっと、お前のものだ…っ」
おかしいな。ルルーシュの誕生日なのに、僕がプレゼントを貰ったみたいだ。
だから、七年前に別れたルルーシュが僕との『予約』を覚えていなくても、仕方がないことなんだ。
心の中では、わかっていることなのに。
僕は未だに、恋人を作る気にはなれない。
+ 予約していた者ですが +
ブリタニアと日本の国交の悪化は、日本側に極めて不利な友好通商条約を結ぶことによって戦争という最悪の事態は回避した。日本の国土も民も傷つくことはなく、そして名前も誇りも文化も傷つくことはなかったけれど、世界からはナンバーがついていないだけで、実質ブリタニアの植民地だと揶揄されていた。
それでも僕は、日本とブリタニアが戦争にならなくて……それによって、あの幼い皇子と皇女が傷つかなくて済んで、本当に良かったと思っている。
七年前の友好通商条約締結の日、ルルーシュとナナリーはブリタニアへ帰国することになった。とても寂しそうに眉を下げ、別れを惜しむルルーシュはこっそりと、けれど確かに僕に言ったんだ。
『絶対、今のスザクの身長より大きくなるから。そうしたら、日本に戻ってくる』
ぎゅう、と握られていた手はとても温かかった。僕はこんなにもあの日のことをはっきりと思い出せる。けれどそれ以降、ルルーシュからの連絡は一度もないままだ。きっとルルーシュは、僕のことなんて忘れてしまったのだろう。
七年経った今、僕は父親の仕事を手伝いながら枢木家で営んでいた道場の師範代となっていた。キンと冷えた初冬の寒さを体に感じながら、枢木神社の長い階段を登っていく。そう言えばルルーシュは、冬生まれなのに寒いのが苦手だった。コートを着てマフラーを巻いて手袋をしても、まだ体を小さく震わせて鼻の頭を薄っすらと赤くしていた。
今日は十二月五日。ルルーシュの、十七歳の誕生日だ。ルルーシュはあの頃の僕と同じ歳になった。
(………やめよう)
この場所には、あの頃の思い出が詰まりすぎている。だからいつまでもルルーシュとの約束を引き摺っているのだ。この想いを引き摺って、いつかあの約束が果たされるんじゃないかっていう希望を、捨てきれない。
(一人暮らしでも、しようかな)
この家を出れば、少しは忘れられるかもしれない。
そう考えていた時だった。
枢木神社の鳥居の下に、空を見上げながら誰かがぽつんと立っているのが見えた。遠目から見た限りでは、若い人のようだ。お正月でもないのに若い参拝客は少し珍しい。
すらりと高い身長に、黒い髪が風に吹かれてさらりと流れる。冷たい風に体が冷えたのか、その人はふるりと震えて身を竦めた。途端、こちらが視界に入ったその人と、目が合う。
その瞳の色は、奇跡のような深いアメジストの色だった。
「………ルルー…シュ…?」
思わずぽつりと名前を出せば、驚いたように目を瞠っていたその人が、ふわりと表情を緩めて笑った。あの頃と同じ、僕とナナリーにだけ見せていた、とても可愛らしい無防備な笑顔だ。
「スザク!」
記憶とは違う、低くなった声に名前を呼ばれて、僕は思わずあと数段あった階段を駆け登った。勢いのままに両手を広げて、その細い体を抱きしめる。立ったまま抱きしめても顔がとても近くにある。ルルーシュは成長したんだ。……大きく、なったんだ。
そしてまた、僕のところに来てくれた。
「スザク俺、あの頃のお前と同じ身長になったんだ」
「うん、ルルーシュ…本当に、大きくなった」
「だから約束、果たしに来た」
「うん……うん…っ」
ルルーシュは、僕との約束をちゃんと覚えていてくれた。そして、ちゃんと約束を果たしにきてくれた。それに、僕が約束を忘れているんじゃないか、なんて疑いもしていなかったみたいだ。
ルルーシュの言葉には、惑いも迷いもなかった。子供だったから、七年も経っているから、なんて理由をつけて疑っていたのは、僕だけだったんだ。ルルーシュを信じ続けられなかった自分の弱い心を、僕は心の中でこっそりと恥じた。
「ルルーシュ、もっとよく、顔を見せて」
そう言って、ルルーシュの体を一度離して、その真正面から向き合った。丸みを帯びていた顔は顎のラインが少しシャープになって、大人っぽくなっている。零れ落ちないか心配なほどに大きな目は切れ長になって、けれど変わらない色と輝きで僕を見詰め返してくる。そっと後ろ頭を撫でれば、さらりと指通りのいい感触もあの頃と同じだ。
大人になった。綺麗になった。あの頃とは違う。けれど。
「変わってない」
「……それは、大人になったスザクからしたら、十七なんてまだ子供かもしれないが…変わっただろ」
ムッと唇を尖らせて、拗ねるように言ったルルーシュに、小さく首を横に振る。
「変わってない。僕のことを好きだって言ってくれたルルーシュだ。大人になったけど、変わってないよ」
言うと、ルルーシュはカ、と頬を赤く染めた。ああそんな顔も、あの頃のままだ。
「…お前も、相変わらずだ」
拗ねるように言ったルルーシュが可愛らしくて、思わず頬が緩んでしまう。
「スザク、今日は俺の誕生日なんだ」
「うん。知っているよ」
「覚えていてくれたのか?」
「うん」
驚くルルーシュに当たり前だろと頷くと、ルルーシュはまた頬を赤くして照れた。けれど気を取り直すようにコホンと咳払いをして、スザクを見詰め返す。
「だから、七年分の誕生日プレゼントが欲しいんだ」
「もちろん、いいよ。僕でプレゼントできるものなら、なんでも言って」
そう言うと、ルルーシュはコートのポケットから何かを取り出した。ルルーシュの手の平の上に乗るのは、小さな小箱。まるで指輪でも入っていそうな大きさだ。僕がプレゼントをあげるという話じゃなかったっけ、なんて思っていると、ルルーシュはそれを開きながら、とても真剣な表情で言った。
「これからのスザクの人生が欲しいんだ」
小箱の中に入っていたのは、ブローチのようだった。以前、一度ニュースで見たことがある。皇族に仕える騎士が、誇らしげに胸に掲げているそれに、とても似ていた。これは、騎士章だ。
「俺の騎士に、なってくれないか」
まるでプロポーズだ。あの小さくて幼くて守ってあげたかったルルーシュが、こんなに格好良く、頼もしく、僕に二人で共に歩む道を作ってくれている。僕は、ルルーシュと再会できるなんて思っていなかった。だから、ルルーシュともし再会できて、あの約束が果たされたとしても、どうやって恋人関係を続けていくか、なんて考えてもいなかった。
けれどルルーシュは、ここまで考えていたんだ。
約束の通りに大きくなるまで、騎士の一人もつけずに、ずっと。
「勿論、今のお前の立場もある。それに日本からも離れることになるから、返事はすぐでなくても……」
「なる」
「え?」
「ルルーシュの騎士に、なる。なりたい。僕のこの先の人生、ルルーシュに全部あげる」
言いながら、差し出された騎士章を受け取った。そして膝を折り、ルルーシュの白く細い左手をとった。昔は小さかった手が、今はすらりと大きくなっている。
「だから、ルルーシュを僕に下さい」
そう言ってそっと薬指に口付ける。途端、ルルーシュの顔が真っ赤に染まり上がる。
「……バカッ!俺は、七年前からずっと、お前のものだ…っ」
おかしいな。ルルーシュの誕生日なのに、僕がプレゼントを貰ったみたいだ。
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