枢木スザク君!!誕生日!!おめでとうございます!!
好きです!!おめでとうございます!!愛してます!!おめでとうございます!!
これ私の気持ちです!!受け取ってください!!
恒例のデコケーキも食べましたスザク君マジおめでとうございます!!
スザク君本当におめでとうございます!!
原稿相当ヤバイですがスザ誕小説も書きました。
先日久しぶりにロスカラのスザク君とルルーシュ君のタイトルコールを聞いて頭パーンってなったので短いですがそのネタを。
夏の原稿ももちろん明日から頑張ります\(^o^)/
好きです!!おめでとうございます!!愛してます!!おめでとうございます!!
これ私の気持ちです!!受け取ってください!!
恒例のデコケーキも食べましたスザク君マジおめでとうございます!!
スザク君本当におめでとうございます!!
原稿相当ヤバイですがスザ誕小説も書きました。
先日久しぶりにロスカラのスザク君とルルーシュ君のタイトルコールを聞いて頭パーンってなったので短いですがそのネタを。
夏の原稿ももちろん明日から頑張ります\(^o^)/
七月十日、猛暑。
スザクの誕生日という格好の理由を得た生徒会は、海に来ていた。
こんな暑い日にこんな暑い場所で更に暑くなるバーベキューパーティーをやるというのだから気が知れない。
けれど一度決定してしまい、その上ナナリーも参加することになってしまったそのパーティーを放置するわけにもいかない。バーベキューが軌道に乗るまで準備を取り仕切って、後は各自焼いて食べるだけ、という状態になるまで、俺は汗だくになって働いた。
「お疲れ様、ルルーシュ」
ようやく一息吐けて暑さと疲労でぐったりとパラソルの下で休んでいると、スザクがニコニコしながら串に刺さった牛肉を差し出してきた。夏の青く澄んだ青空とスザクの笑顔はよく似合っていて、眩しく感じる。けれど、油の滴る熱そうな肉を食べる気にはとてもなれなかった。
「……いい。肉を食べる気分じゃない」
そう言って首を横に振ると、じゃあ、と前おいて背中に隠していた左手を差し出してくる。
「パインはどう? 冷えていて美味しいよ」
果肉の部分だけが串に刺さったパイナップルは夏の日差しを反射し瑞々しく輝いていてとても美味しそうに見えた。クーラーボックスに入っていたはずだから冷たさは折り紙付きだ。これなら、と受け取ると、スザクは俺が受け取りを拒否した牛肉にかぶりつきながら隣に座った。
ガジ、とパイナップルに歯を立てると、じゅわりと果汁が口の中に広がる。果肉の繊維は内部までしっかり冷えていて、口当たりがいい。
「スポーツドリンクも冷えてるよ。暑いからちゃんと水分とってね」
ひやりとしたペットボトルを差し出されるままに受け取った。それから、とまだ何かが出てきそうな雰囲気に、なんだか可笑しくなってぷっと吹き出してしまった。
「なんか、お前の誕生日なのに俺ばかり貰ってるな」
「いいんだよ。僕はもう、充分嬉しいし…」
一度言葉を切ったスザクは、広い海を見ながら眩しそうに目を細めた。
「こんな風に誕生日を祝って貰える日が来るなんて、思ってなかったから……」
スザクの言葉に、ぎゅっと心臓を握られらような痛みが走る。スザクとナナリーと俺、三人だけのささやかで閉じこもった夏は七年前に終わってしまった。今は互いを取り巻く環境が、あの頃とは全く違う。
今日、本当はスザクの軍務が休みだと聞いていたから、夕食に誘っていたのだ。それが急遽決まったバーベキューパーティーでなくなってしまった。
俺が七年前のように三人でささやかなお祝いができなかったことを寂しく思っていることなんて、きっとスザクは思いもよらないに違いない。俺自身ですら、とても幼稚で決して表に出せない感情だと思う。
「スザクさーん!」
波打ち際からナナリーがスザクを呼ぶ声がする。浮き輪でぷかぷかと水面に浮かぶナナリーは、笑顔でこちらに手を振っていた。シャーリーやカレンも一緒だ。
「行って来いよ、スザク」
「ルルーシュも一緒に行こう?」
「呼ばれたのはお前だろ。俺はもう少し休んでから…」
「ダメだよ」
俺の言葉をきっぱりと途中で遮りながら、スザクは立ち上がる。そうして俺に手を差し伸べて、柔らかく笑った。
「前にも言っただろ。放っておけないんだ。気高くて、意地っ張りで…寂しがり屋な君のこと」
「な……っ」
暑さのせいではない熱が、カッと頭に上った。羞恥のままに差し出された手をバシッと叩いて立ち上がる。
「さ、寂しがり屋とはなんだっ! 誰も何も寂しがってなどいない!」
表には出していないはずなのに、どうして寂しがっていることがわかってしまったのだろう。こんな感情をスザクに悟られてしまったなんて絶対に認めたくなくて、思わず否定しまった。
けれどスザクは俺に叩かれた手をぷらぷらとしながら首を傾げて、その否定を全く受け入れてはいなさそうだ。これ以上何を言っても墓穴を掘ってしまう気がして、一つ溜め息を吐いて肩を竦めた。
「ほら、向こうへ行くんだろう」
「うんっ」
笑って隣を歩くスザクに、先ほどまでの憂いはいつの間にか消えていた。
「……ねぇリヴァル、あの二人って本当にデキてないの?」
「デキてるもデキてないも、あいつら自覚すらないですから。未だに事ある毎に『僕達友達だろ』とか言ってますもん……」
「私あんな友達いないわー……」
「俺もあいつら基準で友達なのかどうか……」
「大変ねリヴァル……」
スザクの誕生日という格好の理由を得た生徒会は、海に来ていた。
こんな暑い日にこんな暑い場所で更に暑くなるバーベキューパーティーをやるというのだから気が知れない。
けれど一度決定してしまい、その上ナナリーも参加することになってしまったそのパーティーを放置するわけにもいかない。バーベキューが軌道に乗るまで準備を取り仕切って、後は各自焼いて食べるだけ、という状態になるまで、俺は汗だくになって働いた。
「お疲れ様、ルルーシュ」
ようやく一息吐けて暑さと疲労でぐったりとパラソルの下で休んでいると、スザクがニコニコしながら串に刺さった牛肉を差し出してきた。夏の青く澄んだ青空とスザクの笑顔はよく似合っていて、眩しく感じる。けれど、油の滴る熱そうな肉を食べる気にはとてもなれなかった。
「……いい。肉を食べる気分じゃない」
そう言って首を横に振ると、じゃあ、と前おいて背中に隠していた左手を差し出してくる。
「パインはどう? 冷えていて美味しいよ」
果肉の部分だけが串に刺さったパイナップルは夏の日差しを反射し瑞々しく輝いていてとても美味しそうに見えた。クーラーボックスに入っていたはずだから冷たさは折り紙付きだ。これなら、と受け取ると、スザクは俺が受け取りを拒否した牛肉にかぶりつきながら隣に座った。
ガジ、とパイナップルに歯を立てると、じゅわりと果汁が口の中に広がる。果肉の繊維は内部までしっかり冷えていて、口当たりがいい。
「スポーツドリンクも冷えてるよ。暑いからちゃんと水分とってね」
ひやりとしたペットボトルを差し出されるままに受け取った。それから、とまだ何かが出てきそうな雰囲気に、なんだか可笑しくなってぷっと吹き出してしまった。
「なんか、お前の誕生日なのに俺ばかり貰ってるな」
「いいんだよ。僕はもう、充分嬉しいし…」
一度言葉を切ったスザクは、広い海を見ながら眩しそうに目を細めた。
「こんな風に誕生日を祝って貰える日が来るなんて、思ってなかったから……」
スザクの言葉に、ぎゅっと心臓を握られらような痛みが走る。スザクとナナリーと俺、三人だけのささやかで閉じこもった夏は七年前に終わってしまった。今は互いを取り巻く環境が、あの頃とは全く違う。
今日、本当はスザクの軍務が休みだと聞いていたから、夕食に誘っていたのだ。それが急遽決まったバーベキューパーティーでなくなってしまった。
俺が七年前のように三人でささやかなお祝いができなかったことを寂しく思っていることなんて、きっとスザクは思いもよらないに違いない。俺自身ですら、とても幼稚で決して表に出せない感情だと思う。
「スザクさーん!」
波打ち際からナナリーがスザクを呼ぶ声がする。浮き輪でぷかぷかと水面に浮かぶナナリーは、笑顔でこちらに手を振っていた。シャーリーやカレンも一緒だ。
「行って来いよ、スザク」
「ルルーシュも一緒に行こう?」
「呼ばれたのはお前だろ。俺はもう少し休んでから…」
「ダメだよ」
俺の言葉をきっぱりと途中で遮りながら、スザクは立ち上がる。そうして俺に手を差し伸べて、柔らかく笑った。
「前にも言っただろ。放っておけないんだ。気高くて、意地っ張りで…寂しがり屋な君のこと」
「な……っ」
暑さのせいではない熱が、カッと頭に上った。羞恥のままに差し出された手をバシッと叩いて立ち上がる。
「さ、寂しがり屋とはなんだっ! 誰も何も寂しがってなどいない!」
表には出していないはずなのに、どうして寂しがっていることがわかってしまったのだろう。こんな感情をスザクに悟られてしまったなんて絶対に認めたくなくて、思わず否定しまった。
けれどスザクは俺に叩かれた手をぷらぷらとしながら首を傾げて、その否定を全く受け入れてはいなさそうだ。これ以上何を言っても墓穴を掘ってしまう気がして、一つ溜め息を吐いて肩を竦めた。
「ほら、向こうへ行くんだろう」
「うんっ」
笑って隣を歩くスザクに、先ほどまでの憂いはいつの間にか消えていた。
「……ねぇリヴァル、あの二人って本当にデキてないの?」
「デキてるもデキてないも、あいつら自覚すらないですから。未だに事ある毎に『僕達友達だろ』とか言ってますもん……」
「私あんな友達いないわー……」
「俺もあいつら基準で友達なのかどうか……」
「大変ねリヴァル……」
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