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3/22 クリエイター体験講座
『プラネテス』と『コードギアス』の脚本を書いてみよう!
~まずはBパートだけだけどね~
講師:大河内一楼
アニメジャパンで開講されたクリエイター体験講座を立ち見してきました!
本当は参加者として出たかったのですが、この講座の宿題の締め切りと春コミの原稿の締め切りがあまりに近くて断念しました…。
一時間半立ち見で足が棒のようになったのですが、そんなこと全く気にならないくらい貴重なお話を聞かせて頂きました!
中でもギアスクラスタの間でも大人気の一期の6話のBパートを大河内さんの解説付きで見れたのは、本当に本当に貴重な体験でした!!
折角なので、感想がてらレポを残しておきたいと思います。
あ、でも私実はアニメを沢山見るようになったのがギアスにハマってからでして、『プラネテス』は未視聴なのです。
勉強不足で申し訳ないのですが『プラネテス』辺りのレポはふわっとしたものになりそうです。すみません。
あといつものことなんですが雑なメモを元に書いているのでちょっと言い回しとか色々違うかもしれません。雰囲気だけでも感じていただければ嬉しいです。




講座の場所についたのが開講15分前くらいだったのですが、その時は立ち見の人もそんなに多くなくて、立ち見最前列を陣取れました。
男女比は7:3くらいで女性の方が多くて驚きました!
大河内さんのアニメは男性ファンも多いし、特にロボットものの脚本って男性の世界のイメージだったんですよね。
あ、でも立ち見はもう少し男性が多かった気がします。
その後、ナレーターの方の講座の説明と大河内さんの紹介がありました。
代表作には脚本処女作の『∀ガンダム』と、今回のテーマである『プラネテス』、『コードギアス』に加えて『革命機ヴァルヴレイヴ』の名前が挙がって、あっあっ紹介して貰えた!!ってテンションが挙がりました\(^o^)/
いや、普通にメインテーマの作品だけかと思っていて…w
紹介後に大河内さん登場。
わ、若っ!?思った三倍若い!!30半ばくらいに見えた…。
え、おいくつでしたっけ…?と思ってgoogle先生で調べたら御年45歳で真顔になりました。進化の秘法でも持ってるるんですか…??
さて、講座始まりまして、軽く脚本が完成するまでの説明がありました。
まずプロットを立てて、監督など上の人に見せてOKが出たら脚本としての形にしていくそうです。
これが通常で一週間くらい、売れてる人だと週に二・三本。
脚本の第一稿が完成したら上の人に確認してもらい、指摘もらって直していく、っていうのを大体3、4稿くらいまで繰り返していくとのこと。
ちなみにギアス1話は最終的に第6稿になったって言ってました。
あとは書き方も少し。
ペラと呼ばれているA4横の用紙一枚に、『場所』⇒『台詞』⇒『行動』の潤で書いていくのが一般的だそうです。
そもそも大河内さんは誰かに脚本を習ったわけでなく、独学で書いてきたそうなので書き方は異端かも、とおっしゃってました。
基本的に、アイディアはうんうん唸って考えたりある日ふわっと降りてきたりするものなので、ここでは面白いアイディアの出し方ではなく、アイディアが浮かんでからの表現の仕方について説明していきます、とのことでした。
その流れで、ギアス一期6話のBパートを見ていくことに!
もうまさかギアスを大河内さんの解説付きで見られるとは思わなかったので、本当にびっくりしました!!
でも時間の都合上Aパートのほとんど(スザクが体操服手洗いしてるところまで)を早送りされることに多大なストレスを感じましたwww最初から見たい!!

解説なのですが本当に1シーン1シーン、台詞の一つ一つに意味があるんだなぁと感じました!!
勿論そりゃそうだろうと言われればそうなんですけど、視聴者がふわっと見ているようなシーンでも沢山の意図が入っていて、知らない内に脚本家さんの思い通りにアニメを見せられてたんだなぁと感じました。
ちょっとこっから話題に上がった各シーンの意図を書いていきますね。
・スザクが体操服を手洗いしてるシーンの後に、ニーナが生徒会室で一人でパソコンをやってて、「スザクがいるから教室にいるのが怖い」とナナリーに言うシーン
ここでニーナを持って来た理由は、まず6話のメインテーマに生徒会メンバーを紹介するという目的があったからだそうです。
あと、イレヴンとして差別を受けているスザクが一般的なクラスメイトにどう思われているかを表現しているとのこと。

・少し飛んでルルーシュとナナリーがスザクについて深刻な会話をしているシーン
これは本当は話の内容より、この深刻そうな雰囲気が重要だったそうです。
ルルーシュの「ほぁああ!」をギャグとして生かすための深刻なシーンだったとか。
・C.C.の「いや、私は触ってないぞ?」に対し、ルルーシュが真剣に猫を追いかけるシーン
ギャグ回ですけど、猫を追いかけてる時のルルーシュはもう本気で追いかけるし、真剣。
猫相手に真面目に「テロリストを使って包囲網を!」とか考えているところをギャグとして描いているのは勿論なのですが、暢気にとぼけた感じにピザを食べているC.C.との対比でもあるそうです。
C.C.はこの時点で敵か味方かもよくわからないし、未知の力を持っているし怖い存在だけど、ヒロインとしての可愛さを表現することに重きをおいていたのだとか。
こういうときは作画さんもわざといつもより可愛く描いていて、特にルルーシュと二人でいる時は甘えた感じにしているそうです。
・CM明けのナナリーがミレイ・シャーリー・リヴァルにルルーシュのことを話すシーン
CM明けのBパート始めは、これからキャラクター達がどう動いているのか想像させるのが重要だそうです。
あと、ナナリーが「素っ頓狂」という言葉を使ったのは、ナナリーの高貴な生まれを想起させるように、わざと一般人はあまり使わないような言葉をチョイスしたのだとか。
・少し過剰なまでに生徒会が生徒に好かれている描写
これは後半で生徒会がスザクを認めるシーンを納得させるためだそうです。
みんなから好かれている生徒会がスザクを認めるなら、「じゃぁいいか」って生徒達に思わせる意図があったとか。
・乗馬部を出した意図
ギアスのキャラクター達はルルーシュとナナリーは皇子様皇女様で、スザクは首相の息子、と基本的にノーブルなキャラクターが多いですよね。
それにあわせて、この学園もノーブルであることを示すために乗馬部という部活を作ったそうです。
・リヴァルが会長に惚れてる設定
キャラクターは立ってるだけじゃ意味がない。
リヴァルはミレイが好き、シャーリーはルルーシュが好き、など関係値をしっかり示さないと。
っていうお言葉に私は「あぁだから大河内さんの作品にドハマりしてしまうんだなぁ」と思いました……。
色んなアニメにそれぞれ魅力的なキャラクターはいっぱいいるし、大体一人は好きなキャラができるのですが、本当にドハマりするものってやっぱりキャラクターが魅力的なことは大前提として、そのキャラ同士の関係値がしっかり築かれてるものなんですよね。
しかもその関係値がたった一言の台詞で「えっこういうことあったの…!?かな!?」とか「このキャラってこの子のことこんな風に思ってたの!?」っていう台詞に込められているところというか、関係値を明らかにしただけで全ての感情を示すわけじゃないところに魅力を感じるというかすいませんこれは蛇足でした。
・ナナリーが「にゃー」って鳴くシーン
あどけなくて可愛いナナリーを現しているシーンですが、ここで生徒達の「うぉーーー!!」という声を入れることでナナリーが生徒会のメンバーに愛されてるだけでなくて、学園全体で愛されてることを表し、身内贔屓っぽくならないようにしているとのことです。
本当に視聴者への配慮が凄いなーって思った瞬間でした。
・ルルーシュとスザクが階段を駆け上がりながら小鳥の話をしたシーン
大河内さん「この二人には過去に沢山いい思い出があって、いい関係値を築いていたんだなぁと視聴者に想像させるための台詞です」

ファーーーーーーwww手の平の上\(^o^)/


・スザクがルルーシュを助けるシーン
例えばこれがハーレムアニメとか明るいアニメだったらスザクがルルーシュを助けた瞬間に生徒達が盛り上がってもいいところだけど、そうならないのは、このアニメが人種差別をテーマの一つにしているからだそうです。
助けただけで今まで嫌悪感を抱いていた相手を生徒全員で讃えるのは、なんか違うだろう、と。
ここで、気のいいリヴァルや差別意識の低いシャーリーが声をかけることで「副会長を助けてもらったけどな…」っていう空気を緩和しているそうです。
・最後は主人公からアクションさせる
気のいいリヴァルやシャーリーでワンクッション置くものの、最後はやっぱりルルーシュが「友達だよ」「生徒会に入れて欲しい」ってアクションを起こす事で皆に認められるという意図があったそうです。
でっすよね! ( ゚∀゚)o彡゜やっぱ最後は ( ゚∀゚)o彡゜ルルーシュがキメてくれなきゃですよね ( ゚∀゚)o彡゜
でも、他の皆が認める流れになっても「そうは言われても嫌なものは嫌」って思ってる生徒がいるのが当たり前で、それはやっぱりレギュラーキャラじゃないといけない。
ニーナがその後に嫌がった顔をしているのはそういう演出だそうです。
・ブリタニア皇帝の演説を6話ラストに入れた理由
続きもののロボットアニメなので、楽しいだけのアニメじゃない、来週は厳しい展開もあるよと想起させるための演出だそうです。
楽しい展開の後に厳しい展開でバランスをとる意図もあったとか。
あと、Aパートの最初でブリタニア皇帝を出したのも、このBパートのためだそうです。
AパートとBパートでパタンととじた時に相似形になっているのが理想の脚本だそうです。
勿論全話そうはいかないけれど、6話に関して言えばBパートに皇帝の演説を持って来たからAパート冒頭で皇帝のシーンを入れたとのことです。
あとロボットアニメなのでKMF戦が入っていればもっと良かったんですけど、それは入れられなかったとのこと。
(参加者の脚本には、入っている方もいたそうです)

あと時系列順じゃないですけど、メモっていたことをいくつか箇条書きで…。
・ギアスには、必殺技であることの「ギアス」を使うという縛りがあった。(特に初期)
 6話で一般生徒に「今のことは忘れろ!」ってギアスかけちゃうのもそのため。
 ギアスという力をこんなことに使うギャグ性も含め。
・ドタバタコメディは最初からやらない。あまりキャラが立っていない内からやると視聴者が引く。
・この6話はファンの間でも楽しい話として印象が強いが、実際にドタバタギャグをやっているのは7分と、全体の3分の1以下。
 それでもその3分の1がイメージに残るのは、アニメは小説と違ってカット・音楽・キャラの表情・声優さんの演技などなど、一度に沢山の情報を渡せるから。
 その情報の密度が高ければ、3分の1でも楽しいイメージが記憶に残る。

続いてプラネテス一話なのですが、やはり世界観が少しリアルな分、ギアスより圧倒的に難しいだろうとのことでした。
すいませんここはちょっとざっくりと…。
プラネテスは職業アニメなので、そのキャラがどういう価値観を持っているかを示しつつ、視聴者層をサラリーマンに想定して職業倫理を崩さないアニメであることを示す一話にしたそうです。
新入社員の青臭さと先輩社員のプロ意識、どちらが正しいかはっきりさせた上で、今回はプロ意識の正しさを示し、但しやれる範囲でいいことをして、新入社員がこの仕事を好きになれるような一話にしたとのことです。
その時、いいことをした後にあえてそれは自分から言わず、わざと宇宙服で先輩社員の顔を隠して、アピールになることを防いでカッコよく見せながらも、続き物なので最後はがっかりさせるシーンを入れたとのこと。
これは毎週見てもらうために、キャラに愛着を持ってもらう意図があったそうです。
大河内さんは毎週見てもらうために色々思考錯誤しているそうです。
キャラに愛着を持ってもらうとか、気になるシーンを最後に持って行くとか、エッチなシーンを予告に入れるとか。
そういうのがしっかり考慮されているから毎回大河内さんの脚本は来週が待ちきれない!!っていう気持ちになるんだなぁって思いました。
最後は質問コーナー!
ここでの最初の注意事項で
「ルルーシュは死んでるんですか生きてるんですかとか作品に関わる話以外でお願いします」
って結構なマジトーンで言ってらして、本当にそれ聞かれること多いんだなぁ!!って思いましたwww
こんな講座でもそういうこと聞かれる危惧をしないといけないなんて…。
改めてルルーシュというキャラクターのカリスマ性を実感した瞬間でした\(^o^)/
質問も心に響いた分だけ、箇条書きで書いていこうと思います。

・どこかで見たような展開しか思いつかなかった時はどうしますか?
今までないような新しい展開をやろうとすると大抵ダメになる。
アニメ業界の人は視聴者よりいっぱいアニメを見てる。脚本家が20本アニメを見てるとして視聴者は4本のアニメを見てるとすると、その状態で既に「どこかで見たような展開」は共通じゃない。
似てることを気にする必要はない。

・全体の伏線はどのように練っていますか?
格話の伏線と違って全体の伏線は難しい。
気付きにくい伏線を張っても意味がない。
視聴者が期待する、気になる伏線を張ることに意味がある。
・そもそも脚本家ってどうやったらなれるんですか?
大河内さんの場合:アニメ雑誌のライターからアニメのノベライズを書いて、脚本家になった。
パターン2:アニメ会社に入って文芸の仕事に就いて脚本家に脚本を見てもらう。
パターン3:他の世界で名を挙げて脚本家に(例:虚淵さん)
脚本家になりたいならできるだけ若い内になった方がいい。
体力的な問題もあるし、何より監督が自分より年上の人に脚本を頼みにくい。
・大河内さんが書かれるような生きた台詞は何稿からできるんですか?
自分では生きてるかどうかは判断できないが、そもそも脚本は第一稿で通すように書かないと意味がない。
この台詞を使わせたいから構成を考えるという手段もある。
(私も大河内さん脚本のアニメは心に残る名台詞とか日常で使える名台詞が他のアニメの比じゃないと思ってるんですが、あれが第一稿から……神……)
・自分が書いた脚本はどのくらい想定と違いますか?100%反映されることはありますか?
脚本はあくまでもアニメの設計図であって、そこから演出家や作画の人が足したり引いたりするので、100%反映されることはまずない。(100%反映されたいなら、小説を書くべき)
人が介在すると、それだけで絶対に思い通りにはならないけれど、それをストレスに感じず作品にとってプラスになると考えることが重要。
ギアスの場合は、谷口監督が目標を決めたらそこは絶対に崩させない人だったが、目標以外のことは自由が効くためやりやすかった。

こんなところでした!!
最後は脚本という職業は本当はそんなにお薦めできない理由の話をされ、それでも目指す方は頑張って下さいとのことでした。
話を聞きながら何度もギアスやヴヴヴのあんなシーンこんなシーン、あんな台詞こんな台詞が思い浮かんで、このシーンはこういう意図だったのかもな~とかこの思想のもとあのシーンが作られたのかも、って思えて本当に楽しい講座でした。
この講座を聞いた後に見るギアス全話もヴヴヴ全話も今までとちょっと見る目変わるだろうな~って思います。
時間見つけて全話見直したいなって思いました!!

3/26にR2のBlu-ray Boxも出るしね!!(ステらないマ)


あとあの……革命機ヴァルヴレイヴっていうアニメがありましてこちらはまだ全巻円盤出てないんですけど……この講座聞いた後だと色々見えてくるものも違ってきてきっと面白いと思うのであの……バンダイチャンネルで全部売ってるので是非宜しくお願いします(ステらない平身低頭なマ)
プラネテスも原稿の合間にバンチャで見るぞ…!!
ダラダラ長々書いてすいません。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!

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