「じゃあ、自己紹介からね。名前と年齢は?」
「我が名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア! 十八年前に生を受けた、世界への反逆者である!」
「だからなんでカメラ向けるとゼロっぽくするの!? やめて萎える!」
「善意で付き合ってやっているのに文句ばかり……」
「趣旨を理解して付き合ってよ」
「そんなに言うならお前が手本を見せてみろ」
「えっ、僕が?」
「俺がカメラマンをやってやる。ほら貸せ」
「まぁいいけど、僕がやったらルルーシュもちゃんとやってよね」
「自己紹介からだ。名前と年齢は?」
「枢木スザ子、十八歳、女子高生でっす! こういうの初めてで緊張してますぅ」
「うわっ」
「うわって何、うわって!」
「お前、本当にこういうのでいいのか? 俺にこういうのを求めているのか? 俺があんな口調でくねくねしたら興奮するのか?」
「……ごめんやっといて何だけど求めてない」
「安心した」
「昔とった杵柄でつい……」
「ブリタニア軍何やってるんだ」
「うーんもっとセックスの最中みたいに恥ずかしがりながら自己紹介してよ」
「お前本当にデリカシーないな……そんな時のこと覚えているはずないしやるわけがないだろう……」
「じゃあどういうのならやってくれるの?」
「世界よ! 我に跪け!」
「だからゼロっぽいのはやだって! そういうの以外で!」
「そうは言われても俺はAVなど見たことがないからな」
「えっないんだ……じゃあ自己紹介から始まるAVも?」
「そもそも何故自己紹介するんだ?」
「ものによるかなぁ。素人ものだったら初めてアピールのためだと思うけど……」
「そうか……俺は初めてじゃない」
「知ってます」
「……お前好みの自己紹介ができるように俺の理性をぐずぐすに溶かしてみるか?」
「いいの? 本当に撮っちゃうよ?」
「いいぞ。お前の誕生日が終わったら消すけどな」
「ほんっとルルーシュって、惚れ惚れするほど性格悪いよね!」
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